2014/12/09

オススメのマラソン本

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東大卒で実業団には所属せず、川内優輝選手と同じ市民ランナーとして活躍している松本翔選手。
専属コーチは付けずに、我々一般の市民ランナーと同じようにコツコツとトレーニングを行い、大会で成果を上げているランナーの一人ですが、その松本選手が本を出版されました。

マラソンの本は、長期的なトレーニング方法とその解説、レース参戦、栄養や補強、故障や注意点などを説明した教科書のようなタイプと、著者の経験や知識、考え方や方法論を網羅した新書版のタイプがあり、松本氏の本は後者にあたります。
そのため、マラソン初心者よりも、ひと通りのトレーニングの経験があり、すでに何度かレースに参戦したことがある、自己ベスト更新を目指したランナーさんが読むと、かなり役に立つ内容となっています。
私はマラソン関係の本はたくさん読んだのですが、この本は小出監督の本と同様に、かなりオススメの一冊です。

目次

第1章 東大生ランナーが福岡国際マラソンを快走

名門、小林高校で長距離ランナーとして頭角を現す
学連選抜に選ばれて21年ぶりに東大生として箱根駅伝出場
不完全燃焼で終わりたくないと実業団入りを決意
初マラソンで2時間26分4秒
故郷のレースで自己ベスト
東大生ランナー対談1 ランニングと勉強は相似形

第2章 カラダと対話しながら自分の頭で考える

見本を参考に自分の頭で考えてアレンジ
自分のカラダと対話を繰り返す
練習に柔軟性(幅)を持たせる
モチベーションを高く保つ
練習で100%、120%を目指さない
フィジカル以上にメンタルが結果に影響
補強トレーニングをどう考えるか
東大生ランナー対談2 「やらされている」を「やっている」に変える

第3章 マラソンはシンプルな練習で速くなる

スピード練習と距離走の組み合わせが基本
インターバル走かペース走でスピードをつける
週末の長距離走は仲間と一緒に
距離走は終盤ペースアップ
長い距離を踏む重要性を軽視しない
5000mからレースペースを逆算する
ジョグの目的は疲労を回復させること
中・上級者にLSDはいらない
LSDでランニングエコノミーが低下
フォームは変えるものではなく変わるもの
ケアポールで姿勢をリセット
いい走りをするとお腹が張ってくる
シューズをどう使い分けるか
1000kmを目安にシューズを新調
東大生ランナー対談3 35kmの壁の謎は果たして解けるのか?

第4章 結果を出す東大式コンディショニング

3週間前からレース仕様の練習にスイッチ
2週間前はハーフマラソンとインターバル走
1週間前は10~15km走で体感チェック
カーボローディングで糖質蓄積量を増やす
距離走で食事法もシミュレート
レース前日に食べ過ぎない
東大生ランナー対談4 ファルトレクと芝生走で故障を予防
第5章 結果を出す東大式レースマネージメント
レース当日の食事をどうするか
スタート前のウォーミングアップ
スタート前に静的ストレッチはしない
ペースメーカーにゴールまで運んでもらう
いかに脳を使わずに走るか
前半貯金か、イーブンペースか
”集団の力”を借りて自己ベスト更新
30kmまでは集団に運んでもらう
余計なものは持たずに走る
失敗レースは次に活かす
東大生ランナー対談5 日本人ランナーに必要なこと

おわりに
いつか川内選手を超えたい


という内容になっているのですが、どの項目も内容が良くて、マーキングするところばかりでした。
コラムとして東大生の秋山太陽さん(2013年福岡国際マラソンで2時間23分40秒、28位)との対談があるのですが、この内容もとてもいいです。

自分の考え方や方法論だけでなく、実践的なトレーニング内容も書かれているのですが、読者向けだけではなく、実際に自分の行っているトレーニングも書かれています。そして、使っているシューズもすべて書かれています。
第1章は自分の生い立ち、第2章からマラソンメソッドに入ります。ポイントとなる箇所をピックアップしてみると、
マラソンの練習法に唯一の正解はありません。自分の頭で考えて仮説と検証を繰り返しながら、自分にあった練習法を模索し続けるのです。それ自体がランナーとしての成長を促してくれますし、ひいては仕事や人生全般においても大いに役に立ってくると思います。

距離走やインターバル走といった「ポイント(強化)練習」だけでなく、ジョグのような「つなぎ練習」でも、距離やペースを至上命題のように捉えないことが大切。つねにカラダと対話し、練習内容を柔軟に調整するべきです。

月間走行距離にこだわらず、ポイント(強化)練習を7割くらいの力でこなせて「よっしゃ、できた!」と思えるくらいの心のゆとりが必要なのです。

ポイント練習は週2回です。
1回は平日のインターバル走かペース走。インターバル走は1000m×7本、または400m×15本を基本にしています。ペース走は8000m前後+動き作りとしての1000mが基本となります。
もう1回は週末に20~30kmと長い距離を走るか、シーズン中であれば練習代わりにさまざまな距離のレースを入れます。
その他はジョグでつなぐだけです。

(インターバル走の)1000mのペースは3分/kmを切るくらい、400mでは70秒(2分55秒/kmペース)、つなぎジョグは200mを50~55秒くらいで回します。

サブ4のイーブンペースは5分40秒/kmですから、週末の距離走の設定ペースは6分/km。5分/kmペースのサブ3.5の距離走設定ペースは5分15~20秒。4分15秒/kmペースのサブ3の設定ペースは4分30秒が目安です。

「練習は裏切らない」のですが、それを「月に何km走ったか」という月間走行距離だけで語るのはナンセンスです。当たり前ですが、月間走行距離は結果であり、どんな練習で何km走ったかという中身が問われるからです。
行き過ぎた距離信仰には批判の声が上がっていますが、その多くは中身を無視して練習量のみをクローズアップする傾向に対して向けられたもの。マラソンは長い距離を走るスポーツですから、長い距離を踏む練習は不可欠です。
月間走行距離が同じ300kmでも、10kmを毎日走った300kmと毎週末に30kmを入れた300kmでは走力向上の効果が大きく異なります。

5000m、10000m、ハーフマラソン、フルマラソンには面白い関係があります。10000mは5000mの2倍の距離ですが、1kmあたりのペースは6秒落ちます。ハーフマラソンは10000mの距離の2倍強ですが、やはりペースは1kmあたり6~7秒落ちます。そしてマラソンはハーフマラソンより1kmあたり8~9秒落ちます。
(中略)
この法則に従うと68ページで紹介した通り、1000m×7本のインターバル走はサブ4狙いなら5分20秒/km、サブ3.5狙いなら4分40秒/km、サブ3狙いなら3分55秒/kmとなるのです。400mをやる場合には、それぞれ2秒(5秒/km)ほど上げるわけです。

ポイント練習以外のつなぎ練習はジョグのみ。私は4分30秒~5分/kmくらいのペースで走っていますが、サブ4を狙うランナーなら6分30秒/km、サブ3.5を狙うなら6分/km、サブ3を狙うなら5分30秒/kmくらいの速すぎず遅すぎずのペースが目安になると思います。


松本氏、秋山氏の対談コラム抜粋

松本:早大同も理科大の陸上部も専属のコーチはいないんだよね。東大と同じで。
秋山:学生同士で考えながら練習をしている感じですね。大学時代のポイント練習は週2回。12000mのペース走と400m×15本か600m×10本のインターバル走です。週1回休養、その他はすべて90分くらいのジョグですね。

秋山:練習には3本の柱があります。ひとつは「最大酸素摂取量」を上げる練習。400m×20本とか1000m×10本のインターバル走ですね。
(中略)
それから「LT」を上げる練習が8000mから16000mのペース走です。設定ペースは3分10~15秒/kmで教科書通り。
(中略)
そして最後の柱は20~30kmの距離走。12kmまでは3分40~50秒/kmで、ラスト8kmは体調をみながらビルドアップ。最後は本気の一歩手前くらいまで追い込んで終わるイメージでやっています。距離走のときは自分で距離をしっかりコントロールする気持ちで取り組んでいます。

秋山:質を保ちながら量で調整をする。市民ランナーは距離で帳尻を合わせて内容に目をつぶることが結構多いですけど、逆ですよね。
(中略)
松本:「なにがなんでもサブ3!」と決意するのもいいけど、今年がダメでも来年があるというふうに切り替えていけば精神的な負担は減らせる。いつ達成したかは、あとで考えると小さな話だし。
(中略)
松本:市民ランナーは逆算で作った練習を必死にこなそうとするけど、それだと練習のための練習になりがちなんだよね。


こんな感じでまだまだ続くのですが、全部引用してしまうと本を買わなくても済んでしまいそうなので、とりあえずここまでにしておきます。
ちなみに、松本氏のシューズはすべてミズノで、

スピード練習
ウェーブクルーズ

距離走
ウェーブスペーサーGL

ジョグ
ウェーブスペーサーダイナと、上のウェーブスペーサーGLを履き分け
レースは奮発してミズノにオーダーメイドとのこと。
私はミズノはイダテンとアミュレットとネクサスしか使ったことがないので、今使っているシューズのどれかがヘタったら、試してみようかと思っています。

この本のおかげで、自分のトレーニングを見直したり、方法論や考え方を学んだり、モチベーションを上げたりすることができました。
月間走行距離の件や、LSDは不要など、自分と同じ意見が書かれており安心することができたし、駒沢公園で川内選手とトレーニングをしていた件も触れたりしています。
文章力があるためとても読みやすく、わかりきった内容の説明であっても、飛ばすことなくじっくり読めます。
Amazonのレビューには、本人の読解力がなかったり、的外れな意見があったりと、本の価値を落とす残念なレビューがあるのですが、自己ベスト更新を目指して地道にトレーニングをしている私にとっては、非常に役に立つ本であり、迷わず星5つを付けます。
中・上級レベルを目指して努力されているランナーさんには、オススメの1冊です。

2014/12/08

お伊勢さんマラソン 2014

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三重県伊勢市で行われたお伊勢さんマラソンに出場してきました。ハーフ、10km、5kmの種目があり、私はハーフに出ました。(前日にウォークの部もあります)



この大会は今回3回目で、前年は自己ベスト更新+年代別表彰をしてもらえたお気に入りのコース。
ハーフは、三重県営総合競技場からスタートをし、トラックを回ったあと公道へ。観光地としていつも賑わっているおはらい町を通り抜け、伊勢神宮前を通過し、国道23号線を北へ進みます。12km辺りで折り返して、帰路は伊勢神宮やおはらい町を迂回するコースを取り、競技場へ戻るコース。
23号線は北へ進むため、冬場の北西風の影響を受けやすいのですが、ピストンコースなので、折り返した後は追い風となり、苦しい後半に追い風になるためペースを維持しやすいです。坂もありますが、上りも下りもさほど高低差はなく、しかも非常にゆるいため、走りに影響は受けにくいです。



ただ、この競技場は建て替えられるとのことで、今回のレースコースはこれが最後になるとのことだそうです。

この日の天候は晴。しかし、前日より強い寒波が南下し、山間部では雪が舞う天候に。この日も冷え込み、早朝の道中の気温は3度。レース時は7度くらい。西北西の風が吹き、晴れていてもかなり寒い一日となりました。

受付、準備、荷物置場、完走証発行は体育館を利用。更衣室は別室で用意されていますが、私は体育館の2階の観覧席で着替えました。



ハーフのスタートは9時と、他の大会よりやや早め。その分、終わったあとは時間がたっぷりあるので、伊勢神宮への参拝や、おかげ横丁の散策など、観光を楽しめます。
受付でもらえるゼッケンは、穴が開いていないタイプ。私は穴あけパンチを持参してきました。



添付の安全ピンで留めるとシャツに穴が空くので、クリップを使っているのですね。


これは、ゼッケンに穴が開いていないと使えないため、100円ショップで買った穴あけパンチを用意するようにしています。
ゼッケンと一緒に、ゼッケン番号のシールが貼られたビニール袋をもらえ、これに貴重品を入れて、競技場入口でスタンバイしているスタッフに預ける仕組みとなっていて、スタッフが多く、エリアも広いため、非常にスムーズに受け渡しができました。

スタート直前の様子。





▼前方に優先的に並ぶことができる公認の部の登録ランナーさんは、背中にもゼッケンを装着。一般は前面のみ。



▼スタート直後の様子。トラックなので混み合います。無理な追い抜きや、足の接触での転倒に注意。



競技場から出て、



おはらい町を通り抜けます。沿道の応援が多く、テンションが上ります。



岩戸屋とか赤福とか。



伊勢神宮の前を通って、



右にカーブし道路へ。



自分撮り。ちなみに撮影に使ったスマホはシャープのSH-01F。



パイロンで通行規制された道路を走り、国道23号線に向かいます。



国道へ出てからは、まばらながらも応援は多く、太鼓の応援もあります。



この辺りが3~4km地点。この時の走行ペースは3'40~3'50/kmくらい。
近鉄の高架をくぐり、国道をひた走ります。



左の白いシャツを着た年配のランナーさんは、上半身がガチガチになったフォームで、非常に苦しそうに走っていたのですが、この後、ペースが維持できず後方へ。
右の青いシャツを着た坊主頭のランナーさんは、体は小柄なのですが、やや前傾の力強いフォームで癖がなく無駄がなく、風を切るような走り方。結局、このランナーさんには後半に付いて行けずに完敗。
ランナーさんの走力レベルは、フォームでわかりますね。

向かい風が強いので、トライアスロン選手らしき体の大きいランナーさんを利用させていただき風をブロック。



その後、このランナーさんを抜いて前方の集団の追い付き、再びスリップを利用しました。



数は少ないものの、国道沿いでも応援はあり、気合の入る太鼓の応援は複数ありました。



一旦国道を降り、



ターンして高架をくぐり、



反対車線へ出て折り返します。ここからは追い風となるのですが、走っているため体感的には無風。そのため、暑さを感じるようになります。



この地点で撮影は終了し、ペースを上げて力走開始。登録ランナーさんを数人抜いて、ガンガン走りました。
途中で、国道の高架を上る坂道があるのですが、傾斜が緩いため、ペースが大幅に乱れるようなことはありません。そして、下り坂もなだらかなため、足の衝撃は少なくペースを上げやすいです。
給水ポイントはいくつかあり、スポーツドリンクと水が用意されていたのですが、後半に1度利用しただけで、あとは素通りしてペースを落とさないようにしました。

追い風で下りもあり後半有利とは言え、疲労がたまってくるのでハイペース維持が厳しくなってきます。また、パイロンで区分けされているものの、途中から10kmのランナーさんと並走する形となり、速度差により自分のペースが異様に速く感じて、思わずペースを落として楽をしてしまいそうになるので、先を行く前方のランナーとの差を注視するようにして、ペースの維持を意識しました。

帰路はおかげ横丁は通らずに別ルートを進むので、ラスト2km辺りから数回くねくねと道路を曲がります。ここの距離間隔がわかりにくく、競技場まで非常に長く感じました。まだかよ、まだかよ、いったいどこへ行くの?みたいな感じ。私は前年も走っていたので知ってはいたのですが、それでも長く感じました。

橋を渡ってから競技場へ向かうコースは、沿道の応援がギッシリのため、思いっきり頑張れます。ここがラストスパート区間。そして競技場に入ってゴール。
地図やタイムなどの詳細データはこちら

ゴール後、フィニッシャータオルとスポーツドリンク、そして赤福をもらい、



ブースで使える引換券で、粉末のコーヒーやリポビタンD、ヴァームなどと交換。



別のブースか、おはらい町などで使える500円分の金券もあり、前年はおはらい町で赤福ぜんざいを食べたのですが、今日は疲れたし寒かったのもあり、ブースでお茶とめかぶ入りの伊勢うどんに交換。



この大会での私の目標は、1時間21分切りで年代別入賞だったのですが、残念ながら両方とも達成できず、タイムは1時間21分10秒(グロス)。総合21位、年代別7位という結果に。
前年の自己ベストよりも、かなりダウンしてしまいました。

以前、2週連続フルマラソンにチャレンジしたのですが、今回は、2週連続ハーフマラソンにチャレンジしており、フルは好結果が出たものの、ハーフはイマイチとなってしまい、2戦連続21分台となってしまいました。
しかも、過去2年間の戦歴はこうなっていて、2014年に入ってからハーフは6戦出場したのですが、全部21分台なんですね。。。



高低差のあるコースや、雨の日や暑い日など、大会によって条件はまちまちだったのに、全部似たようなタイムでゴールしてしまう自分に呆れてしまいました(^_^;)
自己ベストは前年に出したため、結局この1年はまったくレベルが上がらない年となってしまったのですが、フルの方は何とかPB更新できたので、とりあえずOKということに。
今季はまだレースが数戦残っているので、正月太りにならないよう年末年始もコンスタントにランニングを続け、加齢に負けることなく、満足の行く成績が残せるよう頑張ろうと思います。

お伊勢さんマラソンの写真は、こちらで公開されています。

2014お伊勢さんマラソン ランニングの部/伊勢市


今回のゲストランナーは西谷綾子さんで、

87.jpg (JPEG 画像, 1600x1200 px) - 表示倍率 (80%)


スタート前に「1時間30分を狙います」と言っていて、場内から「おー!すごい」と驚きの声が上がっていたのですが、記録は1時間31分22秒と、目標に若干及ばなかったものの、好結果を残してくるところはさすがです。
彼女は公認の部で出場しているため、記録はこちらになります

2014/12/07

アディダスのタイツ、シャツ、パンツが安い

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ランニングに最適なアディダスのタイツが安価で売られています。現在ポイント10倍付き(8日9時59分まで)。
執筆時点の税抜き価格はショートが1950円、ミドルも1950円、ロングが2450円。送料別(5400円以上で無料)。




私はひざ下までのものを使っているのですが、サイズが小さめなので、ワンサイズ大きいものにした方がいいです。マッチョな足ならツーサイズアップでもいいかも。生地は薄めなので、保温よりも、フィット感の良さからくる足の動かしやすさが長所ですね。一番汗をかきやすい腰はメッシュの生地なので、乾きが早く快適。
デザインが合いやすいシャツもお値打ちです。







パンツも安いです。これ使ってます。生地がしっかりしていてフィット感が良くオススメ。2枚組。



ウインドブレーカーも安いです。


ショップはスポーツオーソリティですが、店舗でもネット価格で取り寄せてくれます。その場合は楽天ポイントは無効。

2014/12/03

マラソン時の補給食

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マラソン大会で、エイドに用意されたいろんな食べ物を、おいしく食べながら走るシーンが映し出されるTV番組のランスマ。
マラソン中の補給食は、カットされたバナナやオレンジといった一般的なものだけでなく、その地方の名物だったり、個性的なものだったり、マラソン大会の名前自体が名産品だったりするものもあり、走りながら食べることが当たり前かのようなイメージすらあります。
長時間、長い距離を走るには、多くのエネルギーが消費されるため、途中でエネルギーが枯渇し、ハンガーノックでリタイヤするといけないので補給食を食べるわけですが、本当に効果があるのでしょうか。ないですよね。

食べ物は、口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸、と順に通り、口から十二指腸までが消化をする役目、小腸と大腸が栄養を吸収する役目となっているのですが、食材によってバラつきはあるものの、消化、吸収のためにはかなり長い時間がかかります。
おおよその通過時間は、
食道は、個体が1分、液体が5秒、
胃は、個体4時間、液体5分。

吸収通過時間は、
小腸が8時間前後。腸の長さは約6~7m。
大腸が10時間前後。腸の長さは約2m。
とのこと。

マラソン時にエイドで食べた食べ物は、完走のためには役に立たず、ゴールして着替えて帰宅して入浴をし、洗濯や片付け物をした頃に、ようやく栄養として吸収されるわけですね。
レース時に食べたものは、レース中にはほとんど吸収されず、レース後の身体の回復に役に立つだけのものなので、それなら、何も走っている時に慌てて食べる必要はなく、ゴールしてから栄養価の高いおいしい食事を、ゆっくり噛んで食べた方がいいということになります。
それに、胃の中の食べ物の滞在時間は4時間ほどもあるため、レース時に給食したものは栄養素を吸収することなく、胃の中に入れてゴールまで運ぶことになります。胃は消化のために強い酸が使われますが、食道へ逆流しないよう噴門で止めていても、走る衝撃で何度も激しく胃がゆすられたら、噴門の括約筋が耐え切れずに逆流してしまい、胸焼けを起こしてしまいます。
逆流により胃酸で痛めた食道は、すぐには治らないため、その後の食事でも不快感が続き、レースでの疲労回復のための食事がつらくなってしまいます。

結局、4時間程度で走り終えるレース時の給食は、身体にとっては百害あって一理なしなんですね。ただ、マラニック(マラソンとピクニックを掛けあわせた造語)のような、軽い運動をしながら景色や食べ物を楽しむことが目的なら、それはそれで楽しいかもしれません。ただ、走りながらの食事は内蔵に負担がかかるため、給食は味見をする程度の量にした方がいいかと思います。


レースで枯渇したエネルギーを補給するのに理にかなっているのは、消化吸収が速い、水、スポーツドリンク、ジェルやゼリーなどで、これならゴールまでに吸収が間に合います。しかし、それでもある程度の時間がかかるため、補給するタイミングが重要になるとのこと。
こちらのページで、わかりやすく解説されていました。

【フルマラソン対策編】35㌔の壁を乗り越えるために!④|走るなら食べよう!~体は必ず変わります~|JogNote連載・走る人の為の健康食事コラム


走行時のスポドリやジェルは、栄養補給というよりも、血糖値を上げることが目的なんですね。普段の食事で得られたパワーの源であるグリコーゲンが枯渇すると、低血糖の状態になって身体の力も脳の思考力も衰えるので、その状態を一時的に回復するために、スポドリやジェルなどを消化吸収の速いものを補給し、血糖値を適度に上げて回復を促すわけですね。

私の場合は、レース前日の晩飯と、レース当日の朝飯が重要と思っており、晩飯はレバーの焼き鳥やイワシの丸干し、鶏鍋など、栄養価の高いものを、そして朝は納豆と、完全栄養食品である卵は必ず摂るようにしています。
会場に着いてスタートまで待つ時間に、自家製のスポドリ(粉末のスポドリをかなり薄めに作り、ポッカレモンと塩、ハチミツを混ぜたもの)を500mlほど飲みます。気温が高い日は塩を多めにしています。
スタート時間が遅い大会は、空腹感の対策に、バナナやゼリーを食べます。
レース時は、ハーフは持参しませんが、フルはジェルを2個持参。ショートタイツのポケットか、小さなウエストポーチに入れ、15~20kmと25~30kmあたりで飲みます。ゼリーはカロリーが高くコンパクトなサイズのこれを飲んでいます。


かなり濃厚なので、これを飲んだあとはエイドで水を飲んでいます。寒い真冬は手がかじかんで指先に力が入らない時があるので、事前にキャップをゆるめています。
補給はこれだけで十分。エイドでのスポドリが充実しているのであれば、ジェルは1個で十分くらいです。ハンガーノックになったことはありません。もしなったのなら、走行時の補給よりも、事前の食事に問題があると思います。
また、ハンガーノックを恐れて、非常に多くのタブレットやゼリーを持参するランナーさんも見えますが、食べることよりも、体内にある養分をエネルギーに変えるトレーニングをしっかりすることが先決。その能力が劣っていては、いくら栄養を補給しても無駄ですよね。

また、エイドで給水する場合、ペースを落とさず走りながら飲むのは結構難しく、少量しか飲めなかったり、むせてしまったり、飲むのに息苦しくなった分、その後の走りが一時的に苦しくなってしまうのですが、それは、エリートランナーを真似て、走りながら慌てて飲むのが原因であって、給水時は無理に走らず早歩きをすればいいと思います。飲む間に歩いてタイムが落ちた分は、あとからいくらでも挽回できるし、歩いた方がむせたりせずしっかり飲め、息も整えられるので、飲んだ直後に苦しくなったりもしません。
ただ、エイド前でいきなり速度を落とすと、後続のランナーに迷惑になるので、コップを取り去るまではそのままのペースで走り、少し走ったあとに減速して飲むとスムーズです。

私は走行中に、エイドで食べ物を食べたことが一度もないのですが、あの盛りだくさんの食事はエイドで用意せずに、ゴール後に1人分ずつ袋に小分けして完走証と共に配るか、ゴール近くに設営したテント内で食べられるようにしていただきたいと思うのは、私だけではないかと。

2014/12/01

あいの土山マラソンの番組公開

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11月2日に行われたあいの土山マラソン。公認コースではありますが、高低差が大きく難易度の高い大会。
この大会は、地元のローカルTV局のびわ湖放送が取材をし、30分番組として放送されるのですが、放送終了後はYouTubeにて公開されます。
今年(2014年)に行われた大会の模様が公開されました。



各地で行われるマラソン大会も、地元局で番組を作成しテレビで公開されるものもありますが、放送が終了してしまえば、そのデータはお蔵入り。
利益を出さずにディスクに眠らせるのなら、YouTubeで公開してくれるといいですよね。
番組内でアピールしているお茶や宿泊施設は、全世界に向けての宣伝にもなりますしね。

この番組に映っている、フルマラソン登録女子で優勝された上野さん。この大会のフルマラソン女子では無敵の強さを誇っているのですが、映像で見ての通り、非常にフォームが綺麗です。
上半身に力が入っておらず、適度な前傾で、前後左右にブレていません。胸を開き腕振りはコンパクト。歩幅がやや狭いピッチ走法となっており、リラックスしたこの走りは、まるで軽いジョギングをしているかのよう。
登録2位のランナーさんや、一般女子の1位のランナーさんと比較しても、癖がなく無理な力が入っておらず、非常に安定したフォームで楽そうに走って見えます。
しかし、今回のタイムは2時間53分45秒。平均ペースは1kmあたり4分7秒ほど。実際にこのペースで走ってみるとわかるのですが、心拍がバクバクなってしまうほどの速さです。


自分のフォームの確認は、大会で撮影してくれる業者さんの写真でチェックすることができるのですが、あの写真はゼッケンを写さないといけないので、どうしても同じ方向からの写真ばかりになってしまいます。フォームを確認するための角度は、前方と後方、そして側方から行うべきなので、結局は三脚を立てて自分で撮影するか、人に頼んで撮ってもらうしかありません。
自分の頭では、ある程度正しいフォームで走っているつもりでも、撮った画像を確認すると、ずいぶん癖のあるフォームの場合が多いのですよね。
ビデオカメラやデジカメがなくても、今はスマホで高画質な動画が撮れるし、スマホが取り付けられる三脚も安価なもの(現在送料込みで295円)があるので手軽に撮れます。
この製品は、スマホを取り付けるホルダー部分を外せるので、背の高い別の三脚に流用することも可能です。


ホルダーのみも売っています。詳細はレビューでご確認を。
こういったツールを使って撮影し、細かな改善部分を意識しながら修正すれば、ラクに走れるかもしれません。