あったらいいけど無くても済むものを徹底的にフリマで処分し、その断捨離のおかげでそこそこの利益を得ることができました。
儲けたお金で再び無用な長物を買ってしまっては元も子もないので、使うならしっかり考えて有効に活用しようと思ったその答えがレザークラフト。
フリマの売上の一部を、この道具や材料の購入に当てました。
なぜ突然レザークラフトなのかといいますと、あったらいいけど無くても済むものは買わないようにするべきですが、毎日のように使うものは、買い替えの必要がない良いものを買った方が結果的に得ですよね。私は安物の財布を使っていて、壊れたり傷んだりするたびに買い換えていたのですが、しっかりした作りの本革の財布を使っていれば、買い換えることなく長年使い続けられるし、皮革の経年変化であるエイジング効果で、趣きのあるアメ色に変色し、愛着が持てるようになります。
本革の財布は新品は結構高価なので、フリマで探していたのですが、そこで見つけたのがハンドメイドの革財布。趣味でレザークラフトをしている方でも、プロ並みの立派な財布が作れちゃうのですね。
レザークラフトに関してネットや本屋でいろいろ調べたところ、道具はさほど高くはなく、材料となるレザーも端切れなら安価で買えることを知り、自分でチャレンジしてみようということになりました。
道具は必要なものが一通り揃ったセットが10000~15000円ほどで売られていますが、カッターやハサミ、定規など、すでに持っているものも含まれているし、価格を抑えるため質の悪い工具も含まれているかもしれないということで、必要最低限の道具を個別で購入して揃えました。
作っているうちに、必要な道具が出てくるかと思いますが、自分が買い揃えた道具で財布やキーケースなどは作れたので、とりあえずこれだけあれば始められます。
大半はAmazonで購入しましたが、100円ショップも大いに利用しました。
まずは針。布用と違い、先が極端に尖っていません。
そして糸。革を縫う場合は、縫う前に糸にろうを塗りこむのですが、ろうがすでに塗りこまれている製品も売っています。1行程手間が減る分楽です。
縫い目は革製品のデザイン一つですので、3色セットのものを買いました。
作成する前に、厚紙で型を作る必要があるのですが、その厚紙はダイソーに方眼の工作用紙が5枚100円で売っていました。Amazonよりも安いです。
その時に、カットするときのマットが必要になります。100円ショップでも売っていましたが、大きなものの方が便利なので、これはAmazonで購入。
ただ、2枚重ねの革の1枚だけに穴を開けるといった作業が必要になってくるので、100円ショップに売られている小さいタイプのマットも買っておくと重宝します。
定規とカッターナイフはすでに持っていたので買いませんでしたが、角のアールを書くための円テンプレート定規を100円ショップで買っておきました。
革をカットするのも一般的なカッターでできるのですが、別タチがあると定規なしでもまっすぐ切れます。また、指先でなく腕を動かして切る感覚になるので、ブレずに精度よく切ることが可能です。
縫い目のラインを引くためにネジ捻(ねじねん)という工具を買いました。同じ目的にグルーバーという工具もあるのですが、価格的にはこちらの方が安かったです。
縫い目の穴をあける道具が菱目打ち。幅の間隔で複数のサイズがあるのですが、細かいと縫うのが大変なので、やや大きめの5mmを買いました。これで縫うとワイルドな印象になります。4mmあたりが無難でしょうか。この後3mm間隔の菱目打ちも買い足したのですが、ミシン縫い並の細かいピッチとなるようです。
菱目を打つときに、テーブルに穴が開いたり、ガンガンと衝撃が伝わらないように、ゴム板を引きます。どんな硬さのゴムなのか知らなかったのでレザークラフト用に使われているタイプを買ったのですが、かなり硬質で、爪を刺しても刺さらないほど硬いです。あまり柔らかいと刺す力が逃げてしまうので、専用品のような硬さが必要なのかもしれません。
カットした革は、綺麗に切っても他のパーツの組み合わせると歪みが出るので、ヤスリで揃える必要があります。ヤスリはなんでもいのですが、とりあえずこれを買いました。
結構荒目なので、これでざっくり整えておき、それからはサンドペーパーの400番以上の細かなタイプでならすようにするといいようです。
また、カットした革の断面は角張っているので、その角をカットするためにこの工具が必要です。ミニかんなもあると便利だそうですが、私はまだ買っていません。
断面は毛羽立つので、専用のクリームを塗って磨きます。革の裏面(床面)も毛羽立っているので、ここの処理にも使います。
床面やコバ(断面)を磨くときは、この木の棒を使うと便利。床面磨きは専用のガラス板も売られているようですが、この製品でも磨けるし、ガラスコップを使っても間に合います。
穴をあけるポンチは、複数のサイズが開けられるこの製品を買いました。
ホックボタンはどれがいいのかわからなかったので、複数のサイズが入っているこの製品を購入。
そして、革の保護クリームは、レビューがやたら好評のこの製品を買いました。
他に、木工用ボンドと(レザークラフトではサイビノールという接着剤が一般的ですが、成分は木工用ボンドと似ているとのこと)、ボンドのG17、木ハンマー、ゴムハンマー、図を書くための方眼ノート(私はルーズリーフを利用)、ダブルクリップ(接着時の固定に利用)、ハサミ、丸ギリ、定規。全部100円ショップで揃えられます。
そして、縫うときは2本の針で縫う方法が一般的なのですが、両手を使うためレザーを固定しておく必要があります。それに使うのがレーシングポニーという製品。これは2500~6000円以上と幅が広く、安いものは不評だったりするのですが、私はフリマで買いました。3900円でした。
工具の総額は22000円ほど。100円ショップを利用することで更に安くできます。
ただ、材料のレザーですが、これが結構高い。A4サイズで1500~2500円。牛半分の半裁単位で買えばオトクではありますが、うまく作れるか作れないかわからない初心者の段階で、いい革を使うのはもったいないです。
そのため、端切れを利用するといいです。ネットショップでも売っていますが、オークションやフリマを利用すると便利。売っている方はレザークラフト経験者なので、「キーケースを作りたいのですが、この端切れは使えますか?」と質問すると、「これはかなり柔らかいので不向きです。」といった感じで教えてくれます。
また、いろんな種類が混在した端切れを買えば、どんな色や質感のレザーがあるのかがわかるし、変形した端切れでも、型紙をパズルのようにうまく組み合わせることで、財布が作れることも可能だったりします。
そして、作り方の本と、型紙が必要なのですが、これは図書館を大いに利用しました。本も結構高いのですよね。
早速、いろいろ作ってみました。
今は、使いやすい財布を図案から考えて作成した黒の財布の改良版を作っている最中です。自分が使いたいように設計できるので便利ですが、実際に使ってみてどうなのかを確認する必要があるので、紙で簡単に作成し、試行錯誤する必要があります。
かなり面倒くさいのですが、一旦完成すれば、試作から作った型紙を使ってどんどん生産できるので、いずれ腕が上がればフリマで販売することも可能になるかもしれません。
意外と簡単に始められるレザークラフト。作業中のBGMはジャズが合います。
頑張って作業をすると、肩がこり腰が痛くなりますが、そんな時はジョギングですね。
現在故障中で、全然走れていないのですが、外ではジョギング、家ではレザークラフト。晴れればジョギング、雨はレザークラフト。
いい趣味見つけました。