以前にも書いたことがあるのですが、PCのメモリをドライブのように扱うことができるRAMディスクに、ポータブル版のブラウザをインストールすると、ブラウザを超高速化できる方法があるのですが、Windows 8でも試したところ起動も動作もサックサクです。
RAMディスクはPCに内蔵されたメモリを使うので、ある程度の容量のメモリが搭載されていないといけないのですが、4GBあるなら500MBほどをRAMディスクとして割り当てれば、ポータブル版のFirefoxやChromeが置け、PCの動作は余ったメモリ容量でも支障はありません。
RAMディスク化するためのアプリは、BUFFALO RAMDISK ユーティリティーがWindows 8に対応しているのですが、割り当てられる容量に制限があり少ないため、私はRAMDAを利用しています。リンク先の下の方に、無料配布版が公開されています。
これをインストールして起動し、RAMディスク化するドライブ名と容量を入力し、
各種設定をチェックして「適用」をクリックしPCを再起動すると、RAMディスク化されたZドライブが現れます。
このZは、ドライブの振りをしたメモリなので、PCの電源が切れると保存データは消えてしまいます。しかし、RAMDAの設定にある「リカバリ」にチェックを入れておけば、ZドライブのデータはCドライブへバックアップされ、PC起動時にZへコピーされるため、Zドライブはディスクドライブかの如く利用できます。ただ、起動時にバックアップデータがコピーされるので、ブラウザなどの容量が多いアプリを置くと、再起動の時間は長くなってしまいます。Win8の起動が速くなった利点が失われてしまいますが、再起動するときはWindowsのアップデートか、再起動が必要なアプリをインストールしたときくらい。通常はスリープを利用するので困ることはありません。
ブラウザはコンパクトでインストールが楽なポータブル版を使います。
Google Chrome Potable
Firefox Portable
Opera Portable
上記のダウンロードしたファイルを実行し、生成されたフォルダをZドライブにコピー。私はFirefoxもChromeも利用しているので、両方とも入れておきました。そしてアプリの実行ファイルのショートカットをスタートメニューやクイックランチャに作っておけばOKです。Chromeは設定からGoogleのアカウントにログインすれば、ブックマークや拡張機能が同期されるので今まで通りに使えます。Firefoxも設定にあるFoxSyncで連携すれば同期されます。
高性能なPCやSSDドライブよりも、低スペックのPCや低速なHDDドライブの場合ほど、RAMディスクによる高速化の違いは顕著に表れるかと思います。
他にも高速化のためのツールがあるようで、起動を高速化するSpeedyFoxや、FirefoxのアドオンのSpeedFoxなどもあるようです。
PCの使用頻度が最も高いソフトは、ウェブアプリが豊富になったブラウザのため、これが高速化できれば作業効率は高まりますね。