2014/04/21

志摩ロードパーティ2014

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三重県の志摩町で行われる、志摩ロードパーティというマラソン大会に出走してきました。初参加です。
ここは志摩スペイン村パルケエスパーニャというリゾート施設がある場所のため、大勢のランナーが一度に集まっても、キャパシティオーバーになることはなく、スタッフも大勢スタンバイされているため運営はスムーズ。RUNNETでの人気投票による大会100選にも選ばれています。





この日は天気が悪く気温は8度。小雨が降り風もあり、体感温度はもっと低く感じました。
緑あふれる山に、リアス式海岸の入り組んだ地形と、紺碧の太平洋が広がる素晴らしい景観が望めるはずだったのですが、この悪天で空は灰色、海はくすんだ青。残念ながら景色は楽しめませんでした。

ズラリと並んだ受付テントは、学生さんたちがボランティアとして参加しており、待ち時間はほとんどありませんでした。



更衣室は大型のテントを利用。私が着いた時間は8時過ぎとやや早かったため(ハーフのスタートは11時)、混雑していなかったのですが、雨天で屋外では休憩できなかったため、9時半以降は足の踏み場もないほどの超満員となってしまいました。



ハーフのスタートは11時と遅めのため、朝食を食べる時間が合わせづらいのですが、ハーフなのでハンガーノックの心配はなく、スタート1時間前あたりにバナナやゼリーなどを少し食べておけば問題なしでした。
また、天気が悪く暑さや喉の渇きをまったく感じなかったため、私の場合は途中の給水は一切取りませんでした。

スタート前の様子。



ハーフのエントリー者数は、
男子3496人
女子988人
男女計4484人
そして私の年代である男子40歳代は1129人となっていました。
スタート時は雨はほとんど降っていなかったため、今回も走りながらiPhoneカメラで撮影にチャレンジ。

ここが1km地点。スタート直後は混雑しますが、すぐにバラけて走りやすくなりました。コースの道路は完全に通行止めとなっており、一般車は走っていません。



子供たちが大きな声で応援をしてくれていたのですが、撮った写真はブレブレに。この日は悪天で明るさが足りずシャッタースピードが遅くなってしまったため、大半の写真はブレてしまいました。



大きなホテルを過ぎた辺りから、山腹を駆け巡るワインディングコースとなります。



コースの高低差はこんな感じ。最初からガンガン登ります。縦の数字は高さで単位はメートル、横の数字は距離で単位はキロメートル。
上り下りを繰り返す超ハードコースで、自己ベスト更新は望めそうにありません。



ペースタイムはムチャクチャとなり(グラフの青ライン)、あてになるのは体感的な苦しさと心拍数(赤ライン)のみとなります。



このあたりが上りのピークのビューポイントだそうです。苦しくて素通りです。



下りはガンガン飛ばせますが、足の衝撃はかなり強いため、しっかりフィットしたシューズでないと、靴擦れを起こすかと思われます。




2箇所折り返し地点があり、アスリートレベルのトップランナーの異次元の走りを見ることができます。あっという間に通りすぎてしまったため、撮影はできませんでした。
折り返すと、後続のランナーさんが続々と通過して行きます。



途中でTwitterのフォロワーさんに会うことができ、追走しましたが、ジリジリと離されました。(なんと、この難コースで大幅にPB更新したそうです。すごい。)



小雨が降り出し、水たまりもたくさんあるので、足はずぶ濡れに。
後半はiPhoneを濡らしたくないのと、苦しくて余力がなくなってきたため、撮影は終了しました。
海沿いの平坦路を過ぎてから、ラストで再び登りが。疲労もあって足が止まりそうなレベルでした。
ここの坂は18km地点のため、平坦でもペースが落ちやすいところなのに、これが上り坂ときているので、ペースは激しく落ちます。

最後は下りなので、必死にスパートしてゴール。タイムはiPhoneのRunmeterで1時間20分57秒。もらった完走証のグロスタイムは1時間21分5秒。
タイムのデータ管理は、一時流行ったネットブックのEeePC901が使われていました。私も愛用していた機種で、今も持っています。
8.9の画面サイズで重量は約1kg。このコンパクトサイズはモバイル用途に結構便利なんですよね。Ubuntuでも入れて再利用しようかと。
Runmeterでの走行データはこちら

タイムは自己ベストに至らなかったのですが、年代別で4位に入ることができました。このレースの目標は、年代別で10位以内に入ることだったので、目標は達成。3位に入れば表彰だったのですが、40歳代の3位のタイムは1時間17分と大差だったので、このタイムで4位だったのはラッキーなくらいでした。
着替えた後、パルケエスパーニャで遊べたり、風呂に割引価格で入れたり、ブースがいくつか並んでいたので食事もできたのですが、雨で身体が冷えきってしまったので、サッサと帰路へ。

その日の夜には、すでにこの大会の写真が公開されていました。早い。

志摩ロードパーティハーフマラソン 2014



この大会は、地方のレースの割には人気があるものの、坂に始まり坂に終わるハードコースで、非常に苦しく脚にも負担が大きく、自己ベストが出しづらいのが難点。しかも、今回のような天候になってしまうと、心地よい潮風を浴びることなく、空と海と山が織りなす絶景も楽しめず、修行のようなレースとなってしまいます。
しかし、苦しさが大好きなマゾランナーはすごく楽しいw

ここのコースの攻略法は、最初の激しい坂よりも、18kmから登場する坂をいかに克服するか。身体が疲れ切っているのもあり、この上りで大幅にペースが落ちるため、ここまで築いてきた好タイムも、一気にダウンしてしまいます。ここを越えさえすれば、その後は下りを利用した猛烈なラストスパートが必然的にかけられるので、この上りで残りのパワーをすべて使いきってもいいくらいでした。
また、坂が多い分、体が重たい方や、背が高く大きな体のランナーさんは厳しいようです。上りで手こずっていたのは大柄なランナーさんがほとんどでした。
下りもその重い体で脚への衝撃は強くなってしまうため、華奢で身軽なランナーさんの方が有利なようです。もちろん、強い脚力さえあれば解決できることなので、トレーニングでの努力次第。背が高いランナーさんは、長いリーチの歩幅を狭めて、ピッチ走法を意識するといいかもしれません。

フォームは、上りでは前傾に、下りでは後傾になりやすいのですが、前傾になるほど膝を大きく上げなければならず、膝の屈曲も深くなって必要以上に屈伸しなければならないようになるため、脚への負担が高まります。
逆に下りで後傾になると、脚は前方に大きく振り伸ばされるため、着地でスピードを殺してしまう反力が大きくなってしまいます。
そのため、上りでも下りでも、平坦路を走っているかのように、路面に対して体の角度を一定に保つようにすると、ロスなく走れるようです。

また、下り坂での着地の衝撃に耐える筋力と、上りで路面を後方へしっかり押し込む力が必要になるので、ヒップリフトでハムストリングの強化と、カーフレイズでのふくらはぎの強化、着地で使われる大腿四頭筋を鍛えるためのランジやスクワットなどの筋トレをすると、効果的かもしれません。
実際、このレースでこれらの筋肉を酷使したため、後日の筋肉痛は激しいものがありました。

というわけで、この大会、コースが把握できたので、来年もチャレンジする予定です。目標は今回の記録更新。
来年は晴れますように。