今月は10kmとハーフのレースがあり、長期故障でパフォーマンスが大幅に落ち、自己ベストには程遠いタイムになったものの、今ある力をすべて出し切り、悔いのないレースをすることができました。
トレーニング内容も、走り込み期と比べるとかなり量は減っていますが、ポイント練習、休養、ジョグの3要素を確実にローテーションし、メリハリのあるメニューをこなすことができました。
久しぶりにトレランも行ったおかげで、大腿四頭筋を中心に脚力を強化することができ、着地衝撃に強く故障しにくい足作りができたようです。
記録を向上するには、トレーニングの質を高めることが重要ですが、それを確認するためには、トレーニング日誌を付ける必要があります。
そうすれば、記録が伸び悩んでいる理由を、トレーニング日誌で確認することができますね。
私はStravaのデジタルデータだけでなく、以前書いた自作のテンプレートをプリントし、手書きでも記録しています。
トレーニングのチェックすべきポイントは、
・メニューが偏っていないか?
・ポイント練習の強度は高いか?
・適度な休息日を入れているか?
・休みすぎていないか?
・走りすぎていないか?
・体調、栄養管理はできているか?
・体重、体脂肪は適正か?
・体幹を中心にした補強を行っているか?
・反省から生まれた課題やタスクをこなせているか?
・無理や無駄がない内容か?
など。多くのランナーさんのトレーニング内容をチェックすると、ポイント練習がスピード強化のインターバル走ばかりだったり、それとは逆にLSDばかりだったり、休養日をろくにとらずに走ってばかりいたり、ポイント練習がほとんどなくてジョグばかりだったり、補強運動に取り組んでいなかったりなど、偏ったメニューのランナーさんが多いようです。
コンスタントに記録を伸ばしている方や、走力レベルがかなり高い方は、メニューに偏りがないですね。
ポイント練習ではスピードとスタミナの双方をしっかり鍛え、そのポイント練習をハードに行うがために十分な休養を取るようにする。
体幹筋トレにも取り組むようにし、過去のトレーニングやレースを振り返って反省と課題を見つけ、次のトレーニングにつなげています。
走歴が増えても、我流になったり、妙な価値観やこだわりを持ったりせず、基本に忠実です。
私が定期的にチェックしているエリートランナーさん(フルマラソン2時間27分台)のブログでは、週単位でトレーニング内容を紹介してくれています。
レベルが違いすぎるのでタイムや距離は参考になりませんが、メニューの種類や組み合わせ方、休息の取り方、トレーニングに対する考え方や意識付けなど、とても参考になる部分が多いです。
gawaoのランニング日記
ポイント練習と休養をつなぐジョグも、同じ距離を同じペースで走るだけでなく、あらゆるパターンを作って取り組んでおり、疲労抜きとしてだけでなく、マラソンランナーに適した身体作りのためのジョグであることがよくわかります。
優れたランナーさんと、そうでないランナーさんのメニューを比較すると、なにが良くてなにが悪いかがハッキリ見えてきますよね。
そして、レベルが滞りやすい偏ったメニューになってしまう方の原因は、性格によるものが大きいように思います。
特に大切なのは自制心。
頑張る必要がないときに無駄に頑張ったり、中身よりも月間走行距離を重視してしまったり、得意なメニューばかりをこなしたり、意味なく他人と競い合ってしまったり、トレーニングの一環である休養日を減らしたり、ペース走のペースが一定しなかったり、レースでは前半を飛ばしすぎて後半にがた落ちしたりなど、これらすべては、自制心の弱さが原因と考えられます。
効果の薄いトレーニングや、基本を無視したメニューなら、自制し修正する。レースでも無駄に気負ったり競ったりせず、自制心を発揮して余裕度のあるペースを維持する。
自制心を征する者は、マラソンを征すと言っても過言ではないかと思います。
残業でトレーニング時間が取れなかったり、肉体労働でトレーニングのための体力が確保できなかったり、せっかくの休日も家族サービスだけで終わってしまったりなど、理想と現実は違うかと思いますが、大会でガッツポーズでゴールできたときの、爆発するような大きな喜びを思えば、多少の障害なら乗り越えられると思います。
そして、その限られたトレーニング時間を使い、短期に効率良く上達するためには、自制心を発揮して、妙な価値観や競争心に振り回されることないように心掛け、自分のレベルに見合った基本に忠実なトレーニングをこなすことが大切であり、その地道な努力の積み重ねが、やりがいと楽しさを倍増させ、マラソンという趣味を末永く継続してくれるのではないかと思います。
自分のトレーニングがどの程度優れているかは、教本を参照したり、優秀なランナーさんのメニューをチェックし、自分と照らし合わせればわかります。
レベルアップには程遠い、単なる時間つぶしのランニングに終始していませんか?
私も大いに反省すべき点があるので、徐々に修正しながら、お手本になれるようなトレーニングができるよう努力しようと思います。