2015/06/11

ヤッソ800とGPS

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GPSウォッチを使って、周回コースでペース走やインターバル走などのトレーニングをすると、誤差の影響で表示されるタイムがあてにならない件を以前書いたのですが、

ランディノート: GPSの誤差に注意


今回は400mトラックでヤッソ800(スプリント800m+リカバリー400mの繰り返し)を行ってみました。



時計のオートラップ機能をオフにし、トラックを2周回って手動でラップボタンを押し、1周ジョグをしてラップボタンを押すことの繰り返しで計測しました。結果はこちら。



赤いラインが正確な800mの疾走部分で、赤ラインの数値は左から、GPSウォッチでの距離、手押しでの800mのラップタイム、GPSでの1キロあたりの平均ペースです。10本走るつもりだったのですが、間違えて1本不足してしまいました。
私のフルマラソンのタイムが2時間52分44秒のため、800mは2分52~53秒で走れるはずで、これを上回れば上出来ということなります。
800mのタイムを平均すると2分50秒。本数が1本不足してはいますが、タイムはまずまずの結果となり、目標はクリアできていないものの、十分な負荷をかけることができた、効果的なトレーニングだったという評価になるでしょうか。

トラックでの800m区間は、GPSウォッチでは820~850mと出ており、平均すると834m。実際の距離よりも34mも多めに表示されました。
時計では、800mの正確なラップタイムを、834m前後の距離で割っているので、表の1kmあたりの平均ペースは3分21秒/kmとなっています。
本来の800mのラップの平均2分50秒を1kmとして換算すると3分30秒/kmとなり、GPSウォッチと比較すると、GPSウォッチの方が1kmあたり9秒も速くなっています。
1km3分30秒なら、800mで換算すると2分48秒となります。速い!

ここがトラックではなく、距離表示のない周回コースだとしたら、GPSウォッチでの800mでの2分48秒を信じることになるので、フルなら2時間48分で走れることとなり、最終目標である50分切りの目標は達成となります。あとはロング走で持久力を鍛えればいいだけという、GPSウォッチの罠にハマってしまうわけですね。。。

レベルが低い時点は、細かなタイムを気にしなくても問題はないのですが、レベルが上がれば上がるほど、トレーニングでの数秒のタイムやペースの違いが、トレーニング強度に大きな影響を与えるようになります。
時計のズレが、マイナス方向に狂っていたならいいのですが、このEPSONの時計のようにプラス方向に狂ってしまうと、タイムに満足してしまうようになり、トレーニングの強度は下がってしまい、肝心のレースでは最悪の結果となってしまいます。

というわけで、タイム重視のポイント練習の場合は、距離表示のあるコースを利用し、GPSウォッチは手動でラップ計測をすることが重要のようです。
この誤差にだまされないように気を付けながら、猛暑が来る前に、トラックを利用してもう少し追い込んでおこうと思っています。頑張ります。