2014/02/22

オススメのランニングシューズ

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私はランニング歴が短く、数多くのシューズを履いてきたわけでもないのですが(現時点で18足)、今まで履いてきたシューズの中で、オススメするものを挙げてみます。
シューズは、やや重量が重いものの、保護力が高いジョギング用と、軽量で衝撃吸収力が弱いレース用が売られていますが、私は高速用と低速用として分けて、どちらもトレーニングで使っています。
低速用は、疲労抜きのジョグ、ロング走、ビルドアップ走に、
高速用は、LT走、タイムトライアル、インターバル走、レースに。
そしてダートや濡れた路面用に、トレランシューズを使っています。
低速用でオススメのシューズは、


私は26cmを履いているのですが、このシューズは25.5cmを履いています。色はブルー。インソールがやや厚めのスポンジタイプなのと、靴紐の下側のベロの部分も柔らかなスポンジ素材なので、余裕のないジャストフィットサイズでも問題はないようです。かかとのミッドソールにジェルが挟まれた構造のため、かかと着地のランナーには衝撃吸収力のすごさがわかるのですが、拇指球あたりのミッドソールと、シューズ内のインソールが柔らかいので、私のようなフォアフットランナーでも、着地の衝撃はかなりソフトに感じます。
アッパーのホールド感が良く、ソールがアッパーに対して幅広に作られているため、足の左右のブレが少なく安定して走れます。
ヒールカウンターは大きく硬いですが、足首周りはクッション素材で囲まれているため、かかとのフィット感は優しいながらもしっかりしています。
足裏中間部分の樹脂製のシャンクは、固くて幅が広いため、足がよじれにくく、屈曲する部分が拇指球あたりに合わせてあるので、足の戻りは自然でスムーズでした。
アウトソールの減りは接地面が広いおかげで、少ない方かと思います。シューグーでの補修もしやすいです。


シューグーは革靴の補修に使うのが一般的と思われている方も見えるようですが、アウトソールの減りが早いランニングシューズにも最適で、乾燥しても硬化しないため、クッション性は失われません。レースタイプのツブツブのアウトソールタイプでも、見た目は悪くなりますが、シューグーで補修すると寿命が伸びます。そのため、シューズの交換時期は、ミッドソールがヘタった時に交換するといいようです。ヘタリ具合の確認は、そのシューズの新品をショップで試着して比べればOK。傾きが大きく感じたなら交換要です。
シューグーにはクリアタイプもあり、乾燥後の硬化がさらに柔らかいため、アッパーやインソール(裏面)の補修や補強にも使えます。接着剤にも適していて、ザックの破れの補修や、カットしたベルトの末端の巻き返し接着、バイクシートの裂け目の補修、テントや雨具の補修など、いろいろ使えて便利です。


GT-2000の兄弟モデルにGT-1000というシューズがありますが、これもかなりいいらしく、この本ではベタ褒めしていました。


高速用シューズはこれがベストでした。


現行の型はこちら。デザインだけでなく、シューレースも変わったようです。


まず、驚くほど軽い。通気性もよく足が蒸れません。水切れも良く軽さが保たれるので雨天のレースでも有利。アウトソールのグリップも抜群で、グニュではなくガリッとした接地感。ツブツブタイプなので、薄っすら砂がかぶったアスファルトでも滑りにくいです。
そして、一番のお気に入りはヒール。ヒールカウンターが大きく硬いため、かかとをしっかりホールドしてくれます。シューレースを締めなくても走れるほどのフィット感です。そのため、足底の追従性も良くなり、地下足袋で走っているかのような自然な感覚になります。
インソールとミッドソールの素材が優れているため、ソールが薄い割にはクッション性は高く、その快適性は走る距離が長くなればなるほど実感できました。気持よくて快感に感じられるほどです。
また、着地直後の吸収性は高いのに、ソールが潰れてからの反発速度が遅いため、潰れたままの状態で路面を蹴られるおかげで、クッションによるロスを感じさせません。スカイセンサーグライドほどの柔らかさはないため、直接的にパワーを路面に伝えられる感じです。

アシックスはターサージャパンも人気ですが、


ジールとはミッドソールの素材が番います。ジールはソライト、ジャパンはスピーバ。

SpEVA(スピーバ)
E.V.A.に「ゴムまり成分」を含ませることで反発性を約20%アップさせたアシックス独自の素材。着地の衝撃をやわらげるとともに、高い反発力でキックを効率よく歩行エネルギーに変える。

Solyte(ソライト)
高分子素材を利用したアシックス独自の素材で、E.V.A.に比べ約半分の軽さを実現。軽量化を実現しながらも十分な物性強度を持つ。E.V.A.よりも反発性は約10%、衝撃緩衝性は約20%アップ。
(アシックスのページより引用)

ソライトのジールの方が軽量で衝撃吸収力は高く、スピーバのジャパンの方は反発力が高いものの衝撃吸収力は低め。実際に双方を履いて走ってみても、ジャパンは硬く感じられます。しかし、ジャパンはかかとの部分に中空カプセルを埋め込んで構造を変えているため、かかと着地の方には最適。ただ、この構造のおかげで重量が重くなっているため(シューズ紐のベロの部分を摘んで持つと、ジャパンはかかと側へ大きく傾くほど重い)、この機能はフォアフットやフラットフットのランナーは不要。アウトソールのかかと部分がほとんど減らないランナーには、小細工がなく軽量のジールがオススメです。
ただ、ジャパンはアウトソールの減りが早いものの、ミッドソールのヘタリはジールより少ないので、シューグーで補修すれば長期に渡って使用が可能な感じです。
私はフルのレース用としてジャパンを買ったのですが、双方を試したところジールの方が向いていました。

さらに高速用として、このシューズも抜群でした。



私は残念ながら不良品にあたってしまったようで、ハーフの1レースでアウトソール外側が剥がれるというトラブルが出てしまったのですが(アシックスより定価返金となりました)、足のフィット感が抜群で、ソールが薄くて路面の状況がわかるほどなのに、クッションが良くて足に優しい。屈曲性も違和感がなく、ロスのない蹴り出しができました。勝手に足が前に振り出される感じです。
今季のレースはほとんど終わってしまったのですが、来季のレース前になれば、再び購入を計画しています。

新製品や、デザインの好み、お得なセールなどで、ついつい別のシューズを買ってしまうのですが、私の場合は上記のシューズがあれば他はいらない状態です。ただ、シューズを新調するとモチベーションが上がるので、それを理由に今後も買い足すことかと思います。現在、気になっているシューズはこれ。超ド派手ですが、普段地味な私の場合は、ランニングの時くらい派手でもいいかと思って。


ランニングで最も重要なのはシューズ。人間の足は、人工的なアスファルトの上を長時間走るようには進化していないので、人工的に作られたシューズは必需品。アスファルトの裸足ランなどもってのほか。足の裏の皮膚を鍛えたところで、大した利点はありません。
ランニングの故障の原因は、着地の衝撃によるものだけに、良いシューズを選択して、安全で楽しく確実にレベルアップを目指したいですね。