トレーニングを兼ねて、小規模なマラソン大会に出場してきました。
この大会は、runinfo(Wind Up)というマラソンイベント業者(スポーツ用品店)が、各地で行っているマラソン大会で、タスキでつなぐリレーマラソンや距離走、時間走のレースを、公園や河川敷などの施設を利用して行っているイベントです。
今回は、私の地元の三重県にある四日市中央緑地公園で行われました。ここでは第2回目とのこと。この公園は40年以上経つ古い施設で、陸上競技場や野球場、体育館、屋外プール、ジム、芝グラウンドなどがあるものの、大幅な改築はなく見た目はみすぼらしいです。本来は陸上競技場のトラックを使ってレースをする予定だったそうですが、現在工事中のため、公園全体を周回するトリムコースを利用して行われました。前回の陸上競技場の利用は応援には便利なものの、400mのトラックを何周も走るランナーは大変だったろうと思います。
トリムコースは外周が2km(正確には2.014km)あり、森林に囲まれたコースで、風の影響が受けにくく、夏は涼しい利点があるものの、GPSの誤差が生じやすいのと、風景が単調で飽きるという欠点があります。しかし、コース上には距離表示の看板がいくつも立っているため、時計によるラップタイムの確認がしやすいのと、舗装路の一部は競技場と同じゴム舗装がされているので、足に優しく走りやすいです。夜はやや暗いながらも照明が付いているので、ナイトランをされている方も多いです。
現地に行って受付をしたのですが、参加者は少なくかなりのんびりムード。
エントリー者が少ないため、昨年の秋に企画された大会は中止になったそうで、今回の大会もA4一枚のパンフレットの裏面に、全出場者の名前が書けるほどの人数となっていました。
リレーマラソン183人、42.195km48人、1時間走6人、2時間走7人、3時間走15人、そして私が出た4時間走は7人。出走者が少なくても、表彰は各部門上位3名(3チーム)に贈与。
参加賞は、ソックスなどいくつかの商品から好きなものが選べて、私はポーチを頂きました。
リレーマラソンとフルマラソンは周回コースの誤差をフルの距離に合わせなければならないので、スタート位置はゴールよりかなり前方に、他の種目はゴールと同じ位置からスタート。
リレーマラソンのランナーは、前年のトップの記録では、フルを2時間30分程度で走るレベルなので、非常にペースが速いし、1時間走のランナーはさらに速い。ロングランのフルや4時間走ランナーは、先が長いのでのんびりペース。だから皆さんペースはバラバラ。そのため、他のランナーのペースに惑わされることなく、自分のペースは自分で管理しないといけません。
いつも計測に使っているiPhoneのRunmeterは、森林の影響でGPS誤差が大きいため、距離表示と腕時計でペースの確認を1km毎に行うようにしました。
タイムはチップ計測で行われ、リレーはタスキに、ソロはゼッケンにセンサーが取り付けられています。完走後に、完走証とラップタイムのデータがプリントされた用紙がもらえます。
応援は極めて少ないのですが、ゴール地点には数名の方が応援してくれたので元気が出ました。
エイドもここにあり、スポーツドリンク、水、プルーンやバナナ、梅干し、漬物、ブドウ糖?塩飴?などもあったようですが、私は飲料のみ利用。事前に用意したスポーツゼリーをウエストバッグに持参していたので、2回に分けてチュルチュルと飲みました。
時間が経つごとに、他の種目のランナーは次々にゴールするため、後半はランナーがほとんどいない状態に。
4時間走というのは初挑戦だったのですが、目標は50km以上を走ることにしました。予定では、30kmまでを2時間15分(4分30秒ペース)で余裕を残しつつ走り、フラフラになる残り1時間45分を、5分ペースで頑張って走り切れれば21km走れるので、トータル51kmで目標達成という算段でした。
で、走行結果はこんな感じに。
森林の影響でグラフは乱れているのですが、5km毎のラップタイムを見ると、後半の落ち込みが大きく、目標は何とか達成できたものの、40km以降のペースダウンはひどいものがありました。
フルは25~35kmあたりで大きな壁があり、足が鉛のように重くなって動かなくなるのですが、45kmあたりには更に大きな壁があったようで、疲労が増して足の痛みもひどくなり、ストライドが狭くなりピッチも遅くなり、走る動作をするのが精一杯となってしまいました。
4時間未満にゴールを通過すると、もう1周走れるのですが、このラストの周回で抜かれてしまいました。とてもじゃないけど追いつく余裕はなく、私はそのままのペースを維持。抜いていったランナーは、更にもう1周追加を狙ってのラストスパートだったようですが、わずかに及ばず私と同じ距離(26周52.364km)でゴール。タイム差で私は2位となりました。
マラニックでフル以上の距離は走ったことがありましたが、ある程度のペースで休むことなく50km以上を走ったのは今回が初めて。完走後、足や脇腹の筋肉がつりそうになり、立つことすらままならず、上着だけ着てスポーツドリンクを飲みながら、日当たりのいい地べたでダウンすること30分。この疲労困憊度は、高低差が激しいいびがわマラソンの完走後にも味わいました。ウエストバッグの表面がかなり白くなっていたので、塩分不足による身体の異常かと思われます。
この日は晴れたものの、気温は6~8度で、風が強く体感温度は低め。雲で日が陰ると一気に冷えを感じます。レースはロングのシャツとタイツに、帽子と薄手のグローブというスタイルで走り、袖をめくったり伸ばしたりすることで体温調整をしてちょうどよかったのですが、大して汗はかかなかったものの、乾燥している分、汗の蒸発が早いので、気がつかないうちに塩分がドンドン失われていたのかもしれません。寒い日であったとしても、エイドでは水ではなくスポーツドリンクをこまめに飲むようにし、塩飴などの塩分を意識的に摂るようにしないといけないことを学ぶことができました。
このレースで、左ひざと右足底、両すねに痛みがあったものの、この程度なら日毎に回復するレベルなので、トレーニングは続けられそうです。
今回使ったシューズはアシックスのターサージャパンv-A。この手のレースシューズはアウトソールの減りが異常に早いので、シューグーを使ってこのように補強しておくと長持ちします。
そして、フルよりも長い距離を走るウルトラマラソンなどの場合は、タイムや順位よりも完走が重要な目標になるので、軽量なレーシングタイプのシューズではなく、足の保護力が高いGT-2000やカヤノなどを利用すべきと感じました。距離が長い場合、シューズが重くなる負担よりも、着地衝撃の積み重ねによる足の負担の方が大きいです。今回の距離は、フルに10kmほど追加しただけのものですが、足の負担と痛みは、距離が伸びて走力が弱るほどに実感しました。
私はフォアフット走法なので、疲労が蓄積すればフラット走法に切り替えることで、足のダメージを最小限に防ぐことができるので都合がいいのですが、このまま更に長い距離を走るとなれば、足の性能よりもシューズの性能に頼らないといけないようです。
今回はタイムアタックではなく、持久力強化のトレーニング目的で出走したのですが、無駄のない走法や、疲労による身体の変化、疲労困憊時の対策、ペースの把握と維持、紙コップでの給水練習、精神力の鍛錬など、いろいろ面で得られる部分が多く、とても有意義な経験となりました。
記録更新や他のランナーと競うためのフルやハーフのレースだけでなく、時間走や距離走など、タイムでなくトレーニング目的として利用しやすい小規模な大会は、トレーニング効果が大きいですね。ここまでしっかり走るのは、一人でのトレーニングではなかなかできないし、実践と同じ給水の練習もできるし、安全も確保されています。
こういった大会もいくつか参戦するようにし、自分磨きを進めていこうと思いました。
この大会の走行直後、一時的に体重は2.5kg減、体脂肪は2%減となりましたが、2日後には元通りに。
翌日は疲労や足の痛みが残っていたものの、ある程度動かしたほうが回復は早まるので、足を痛めやすいランはやめて、自転車でフルの距離をポタリングしておきました。
来月は、前半に10kmのレースが、後半にハーフのレースがあるので、スタミナ強化のメニューからスピードメニューに変更して、目標を目指しトレーニングを重ねていこうと思います。