2015/11/09

いびがわマラソン2015

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全国的にも有名な、いびがわマラソンに出走してきました。
今回4回目ですが、すべて雨に。



渓谷を見ながら山裾を走る高低差の大きいハードなコースですが、昨年この大会で自己ベストを更新することができたのもあり、キツいながらも好きなコースです。
高低差のグラフはこのようになっていて、大変なコースなのがよくわかるのですが、



高低差のおかげで変化に富んだコースとなるため、坦々と走る平坦なコースよりも気が紛れるのと、苦しい後半が下り基調のおかげで、意外と早くゴールできるのが利点。
沿道の応援も力強く、地元の住人の方の熱心な応援や、子どもたちの大声援もあるため、エネルギーが回復しやすいです。
しかし、ハードなコースに変わりはなく、過去の優勝者の記録を見ても2時間30分前後が多く、難易度の高いコースとして全国的にも有名となっています。

会場は揖斐川公民館周辺で行われるのですが、交流センターという施設が新設され、ここを更衣室として開放されたため、非常に快適に準備をすることができました。





冷暖房完備でトイレの混雑もほとんどなく(小の場合)、以前利用していた講堂よりも快適でした。

フルのレースは10時スタート。小雨が降り続き、ネットでの情報では気温が15度、湿度94%。走行中は小雨が降り続きました。
私の装備は、雨除けの帽子、ノースリーブのシャツ、アームウォーマー、ショートタイツ、カーフサポーター、厚めのソックスと、ターサーカイノス。小さなウエストポーチにジェル1つと撮影用のiPhone。
雨でシューズが濡れ足がふやけて靴ずれを起こしやすいため、厚めのソックスを履いたのですが、結果的には正解でした。
ビニールポンチョを着ているランナーが多かったのですが、私は不使用。気温がさほど低くなかったのと、寒さを感じるのは手や腕なので、保温はアームウォーマーで十分でした。
ポンチョを着ていたランナーも、途中で脱いでいる方が多かったようです。
ただ、これは速いペースで走っている発熱量の多いランナーで、ペースが遅いランナーさんは、低体温症を予防するためにも、ビニールやアウターを着用しておいたほうがいいようです。
それと、透明なビニールはいいのですが、半透明のものはゼッケンが見づらくなるので、フォトサービスでナンバー検索ができなくなるので注意が必要。
ナンバーがほとんど見えないランナーさんが多かったです。

例によって、金哲彦さん、高橋尚子さん、西田ひかるさんの声援があります。



スタート直前の様子。



スタート時は混雑しますが、タイム上位のゼッケン番号の若いランナーは前方に並べるし、全体のペースも速いため、1㎞過ぎたあたりから自分のペースで走ることができました。



テープで簡易防水したiPhoneで撮影したものの、雨は降り続きタッチパネルが誤動作したため、写真は数枚撮って終了しました。



この大会は地方の割に走者が多いため、自分と同等のレベルのランナーを見つけて追従しやすく、競り合うことでハイペースを維持できるため頑張りやすいです。
規模の小さい大会だと単独走行することが多いため、ペースが落ちてもすぐに気付きにくいし、競り合えないため甘えた走りになってしまうのですよね。

この大会の給水はアミノバリュー。濃さが適度で飲みやすく後味もスッキリ。給水時のスタッフの声援もすごいので、元気が倍増します。

30㎞を超えたあたりで、前半頑張りすぎたランナーのペースがガタ落ちし、何人ものランナーを簡単にパスすることができました。
どの大会でもそうですが、後半ガタ落ちしているランナーさんは、若い人ばかりですね。ゼッケン番号が二桁の走力のあるランナーさんでも、気負ってしまうのか、ペース配分がうまくいかないようです。この辺りは、落ち着いた余裕の判断ができる年配のランナーさんの方が優れているように感じます。中年の走力レベルの高いランナーさんで、後半潰れていた方は見たことがないです。

後半よりハーフの走者と並走する形となりますが、フルは左優先で走れるのと、いつも大混雑するフルの36㎞地点あたりにあるエイドは右側のみに作り、フルが走る左側には設けていなかったため、ハーフのランナーと接触することなく走ることができました。

ラストの永遠と続く感じがする堤防は、フル用の左レーンはパイロンで仕切られているものの、混雑するハーフのランナーが左側を走ってしまいます。ロープで仕切るくらいのことをしないと、ハーフと上位のフルとのペース差が圧倒的に違うため、接触は避けられないかもしれません。この辺りは改善要ですが、他は問題なく快適に走れました。

ラストで猛然とスパートしてくる後方の選手に気付き、こちらも全力でラストスパート。何とか逃げ切ってゴールしたものの、タイム的には同着だったかもしれません。
あまりにもアグレッシブなラストスパートで、笑っちゃうほど気持ちのいいゴールをすることができたので、そのランナーさんと笑顔で握手を交わしました。

記録はこちら。
先週のフルのセカンドベストを更新できたと思ったのですが、勘違いしており、グロスで34秒劣っていました。
昨年の自己ベストのタイムよりもダウンしまったのですが、ペース配分的には今年の方が優れており、後半もペースを維持しながらしっかり走り切ることができ、満足できるものとなりました。
上が昨年のグラフ、下が今年のグラフ。





全日本マラソンランキングのデータによると、1年の加齢でフルは1分30秒レベルが落ちるとのことですが、昨年のネットタイムが2時間52分47秒、今年が2時間54分19秒で、差は1分32秒とほぼデータ通りの結果に。そのため、加齢のハンデを差し引けば、現状維持はできたということになります。
そして2週連続フルマラソンは今年で2回目となったのですが、昨年は1戦目がセカンドベスト、2戦目が自己ベスト更新。今年は1戦目がセカンドベスト、2戦目がサードベストとなり、失敗することなく好結果を残すことができました。
2週連続フルマラソンの件に関しては、小出監督の著書に書かれています。



レース前の調整も、本の内容に沿って行いました。書籍でのトレーニングメニューは、1戦目の調整週は、

月曜日 ペース走15~20㎞ 4'00~4'05/km
火曜日 ジョグ60分
水曜日 ジョグ40~50分
木曜日 15㎞走 気持よく5㎞+タイムトライアル5㎞+ゆっくり5㎞
金曜日 ジョグ60分
土曜日 ジョグ60分
日曜日 レース1戦目

2戦目の週はこのようになっており、

月曜日 ジョグ60分 筋肉の張りを取る
火曜日 ジョグ60分 筋肉の張りを取る
水曜日 休み
木曜日 ジョグ3㎞または休み
金曜日 ジョグ3㎞軽く
土曜日 ウィンドスプリント100m×3~5回
日曜日 レース2戦目

私が実際に行ったメニューは、1戦目の週が、

月曜日 ペース走15.2㎞ 3'50/km
火曜日 ウォーキング5.3㎞ 体幹トレーニング
水曜日 ジョグ11.8㎞
木曜日 ジョグ5㎞+ペース走5㎞ 3'46/km+ジョグ5㎞
金曜日 ウォーキング5.4㎞
土曜日 ジョグ5㎞+ウィンドスプリント
日曜日 あいの土山マラソン

2戦目の週がこうなりました。

月曜日 ジョグ5㎞
火曜日 休み
水曜日 ジョグ14㎞
木曜日 休み
金曜日 ジョグ6㎞
土曜日 ジョグ3㎞+ウィンドスプリント
日曜日 いびがわマラソン

そこそこのタイムは出せたため、結果的にこのテーパリングは成功したようです。
それと、1戦目のレースでは筋肉の攣りが激しく、35㎞あたりでペースダウンを余儀なくされたのですが、攣るときは身体から大量の塩を噴いている時なので、2戦目の週の食事に、梅干しをコンスタントに食べるようにしました。
このおかげか、2戦目のレース時は攣るようなことはありませんでした。ゴールして着替える段階はどうしても攣りますが、水分を摂り果物を食べ、ストレッチやマッサージして血液やリンパを流すことに専念すれば、回復が早まるようです。


今シーズンはハーフの自己ベスト更新が達成できそうな感じがするので、残りのレースでアタックして、40代ラストのシーズンを有終の美で終えたいと思っています。