酒をやめたのは、単に内臓負担を軽減するため、ではない。もちろん食事をよく噛んで食べるのと同じように、内臓への負担を減らすことは、長い距離を走る身体を作る上ではとても大事。
けれど、それ以上に意味があるのは、脳や心のコントロールのため。
ビールが飲みたいという欲に引っ張られないようにして、アドレナリンのような脳内物質さえコントロールできれば、より気持ちよく走れるのではないか?そして、もっと純度の高い気持ちよさも味わえるのではないか?
はっきりとした実証データがあるわけではないけれど、100マイルを走るために僕が準備したのは、そんな心や脳の扱い方だった。
自分自身に必要かどうか。心の底から判断できるかどうか。目的を明確に持ってそのための判断をすること。決めることさえできれば、次のステップへ進むことができる。それが僕の人生の哲学になっているのかもしれない。
食事
朝は野菜たっぷりのスムージーから始まる。基本的には菜食がメイン。けれど、レースに関係のない期間には魚も肉も関係なく食べている。
レース中はジェル以外の食べ物は、口に入れないことにしている。
アイテム
遠征の必需品はいくつかあるが、なかでも絶対に忘れてはいけないのが家族の写真。そして、ストレッチボード。乗るだけでふくらはぎから背筋まで伸ばすことができるストレッチボードは、機内に持ち込んで、トランジットの度に30分以上使っている。むくみ予防のために。
性格
目立ちたがり屋(本人弁)
対処
眠気と痛みはそのまま受け止めず、意識を外に向ける。