2012/08/28

選択

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テレビでも放送されたコロンビア白熱教室。その中の、シーナ・アイエンガーさんの講義が話題となり、「選択の科学」という本が出版されました。



そして、コロンビア白熱教室は慶応ビジネススクールでも行われ、その模様がEテレで放送されていました。次回の第2回は、9月3日に放送されるそうです。

2012年9月3日(月) 午前0時~午前1時 (2日深夜)放送
コロンビア白熱教室@慶応ビジネススクール
第2回「選択の達人になる方法」


第1回の講義の最後にまとめられていたポイントとなる内容がこちら。
アイエンガー教授の選択の極意

ポイント1
■「選択」こそ力なり
人は自ら選択することで、人生へのモチベーションが高まります。困難を前に諦めるのではなく、何か選択肢はないかと探すことです。

ポイント2
■あふれる選択肢を絞り込む
でも、人間は7つ以上の選択肢には対応できません。選択をする前に、選択肢そのものを絞り込むことが失敗しないコツです。

ポイント3
■課題を並べ、半分に削り、3つに絞る
まず、1週間の課題を並べ、それを一気に半分に削ります。そこからより分けて、3つにまで絞り込みましょう。自分にとって何が大切かが見えてくるはずです。

今回、選択を手助けするための本として、選択日記という書籍が発売されました。



選択に関する説明だけでなく、書き込むためのフォーマットも用意されており、すぐに実践できるようになっています。こちらのページで詳細を見ることができました。

進学とか就職、転職、結婚など、人生の分岐点となる場合はまだしも、普段は選択ということに関して、あまり意識しませんよね。日々繰り返される仕事や遊びなどでも、どれをするかを決めて実行しているのですが、それは無意識のうちに行なっているので、自らの選択によって行動をしているようには実感しません。しかし、選択という行為を意識するようになると、それが些細なことであっても、選んだ方を責任を持って確実にこなせるような気がします。そして、選択を誤るとそのミスは自分に降り掛かってくるだけに、選択の重要性も意識できるようになるかもしれません。

アイエンガー教授は病気により、視力を失ってしまったのですが、そのおかげで、やりたかったことの選択肢を一気に失ってしまいました。子供の頃の夢だったパイロットもその一つだったそうです。しかし、アイエンガーさんはこれで良かったと思ったのだそうです。視力のある人と比べて選択肢が減ってしまいましたが、1つ1つの選択に集中することができるようになったそうです。何かを選択する時に、アイエンガーさんの場合はいろんな障害が出てしまうため、なんとなく選ぶということはできませんでした。選択をするということは、自分のすべてを賭けて挑戦するということと同じ意味を持っていたのだそうです。

以下、今回の講義最後のアイエンガー教授の言葉

私たちは誰でも、自分の限界というものを持っています。そして、その限界をどうすれば乗り越えることができるか、人生を賭けて探し続けるものです。
限界を克服するために、自分はどんな選択ができるか?どんな可能性を見つけることができるのか?
そうしたことを考えながら、私が学んだのは、選択というものを重視して、毎日毎日、本当に大切なことを見極めることです。
私たちは、自分の夢や希望を、自分の制約と照らし合わせながら、かなえていかなくてはなりません。そうすることで、選択の持つ力を発揮することができるのです。

今まであまり意識しなかった「選択」という視点。アイエンガー教授の講義や書籍をきかっけに、意識して実践してみるとプラスになりそうですね。