2012/08/05

私とパソコン

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会社の事務処理にWindows95が導入され、それをいじってみたところ、これなら自分でも扱えるじゃん。と思ったのが私のパソコンとの最初の出会い。そして初めて買ったノートPCがこれ。
富士通BIBLO NU13D
当時はまだ国内メーカーが主流で、NECと富士通が人気を二分していました。そしてNECを買うとBIGLOBEに、富士通ならNiftyのプロバイダと契約するパターンが多く、私はNiftyと契約しました。もちろん回線は「ピーヒャララ~、ピコーン、ピコーン」という接続音のモデムを利用したアナログ接続で、23時から定額料金となるテレホーダイに切り替えたりして使っていました。Niftyにはチャットがあり、それにハマってネット仲間を作り、YahooやMSNのメッセンジャーを使って会話をしていました。初めてホームページを作ったのもこの頃で、Niftyを利用して開設しました。また、ハピタンというコミュニケーションサービスがあり、仮想世界の住人になり、自分のページを作ってBBSでやり取りするというものにハマっていたりしていたときもありました。この当時に、ネットで知り合った女性と会い、2年ほどお付き合いしたこともありました。福井の女性はやさしいですw
この頃は、休みの度に釣りや登山に明け暮れ、釣りは磯釣りや、イカダ釣り、防波堤では前打ちや落とし込み釣りでチヌを釣ったりし、登山はテントを担いで北、中央、南アルプスの主要な山を登り、アイゼンやピッケルを使って単独で冬山も行くようになりました。バイクも好きで、CBR400FやRZ250R、NSR250などのロードバイクにつなぎを着て乗り、峠でハングオンして楽しんでいました。そのため、雨が降ったらすることがないため、パソコンは天候が悪い日のインドア用の遊び道具として打って付けでした。

携帯は、IDO(auの前身)の四角く大きな端末を買ったのが最初。そしてNOKIAの端末でiモードデビューをしWILLCOMに。 過去の端末の一部は今も残しています。京ぽんやW-ZERO3などは盛り上がりましたね。



PDAにもハマり、SONYのクリエやCASIOのPocketPC、NECのモバイルギアなどを使っていました。名機シグマリオンは今も残しています。
パソコンは、デスクトップは自作(当時は自作のほうが安かった)のマシンをスペックアップしながら使い、ノートはBIBLOやVAIOなどいくつか買い替え、今はASUSとレノボ、Acerを使用。国内マシンはなくなりました。VAIOのUは売らずに残しておけば良かったと後悔しています。
ソニー製品情報 「バイオU」 PCG-U3
そして、iPhone、iPadをゲットし、今に至っているのですが、振り返って感じることは、昔の出費は大きかった。15年以上前の頃は、すでにパソコンの価格が下がって一般人でも手の届く価格帯だったのですが、それでも25万円は必要でした。今25万も出してパソコンを買うなんて絶対しないかと。最近買ったAcerのノートは10分の1の2万5千円ですもんね。オーディオやテレビ、家電品でも、当時は今の数倍の価格だったかと思います。オーディオでも、メインアンプが7万、カセットデッキが5万、重たいターンテーブルのレコードプレーヤーが10万とか、そんな世界でした。初めて買ったデジカメはFinePix500。スマートメディアとセットで7万円弱くらいで買いました。最近買ったデジカメはDCM-TZ30で2万5千円。全然違います。今はそれだけ出費が減っているのに、何で今のほうがお金がないのかが不思議。安くなって気軽に買えるから次々に買ってしまい、トータルでは今のほうが出費が多くなっているのかもしれません。十分使えるケータイも僅かの期間でゴミとなるし、正常に動作するブラウン管テレビも、進化と利益を重視する政策により、ゴミとなって大量処分されました。自転車も1万円以下で買えるようになり、放置自転車が大量に発生するようになりました。物資がなく物を大切にしていた戦後間もない頃に、自転車放置だなんてありえない話です。壊れた部分を修理し、汚れやサビを落とし注油をして、新車同様のピカピカの状態に修繕したことでしょう。
高価なものなら大事にするし、簡単に買い換えられないからしっかり活用しますが、安いとそういった考えが薄れてしまい、消耗品感覚で扱ってしまうのでしょうね。
どんどん生産し、どんどん購入することで経済が潤い、技術や生産力が進化し、生活が快適になるのが資本主義社会ですが、本当にこれが正しいのか、そろそろ反省の時期が来ているのかもしれません。ここ最近の中国の異常な生産力と価格破壊がすごいのですが、その生産力に頼って、何も考えずにお気楽な買い物を続けて商品価値や金銭感覚が麻痺してしまうと、あとで大きなしっぺ返しが来そうな気がします。

鏡を見ると、やつれ顔のおっさんや、無敵のおばさんがそこにいるわけですが、そんな自分の過去の買い物遍歴や、物価の変動を振り返り、今の考えを改めるというのもいいかもしれません。とりあえず、使い古した靴やバッグの補修と手入れでもして、モノに対する価値観を高めてみることにします。